「ウルトラマンネクサス」レビュー
万人向け度 ★★☆☆☆ まず子供向けとはいえないし、最初は人を選ぶ
私的な好み ★★★★★ 暗い作風からのカタルシスが最高
役者&演技 ★★★☆☆ 最初は棒、後半は慣れと進化でそこそこ
ストーリー ★★★★☆ 後半が視聴率の問題で駆け足に、ただ完成度は高い
カタルシス ★★★★★ ※カタルシス=気持ちのもやもやがすっきりすること
総合 ★★★☆☆ 個人的には超好き、ただ苦手な人はとことん苦手かも
突然、世の中には知らされていないTLTというビーストというモンスターを殲滅する組織に配属された主人公。
その組織はすこし非情なやり方をしており、実際ビーストに襲われながらも生き延びた人間にビーストのことTLTのことを知られないようにするため、メモリーポリスという特殊部隊の力によって記憶を消させるものだった。
そこでの主人公の葛藤、またたびたび現れる銀色の巨人はいったい何なのか、それに変身する人の目的信念に突き動かされていく主人公の”運命”の物語である。
この作品はとりあえず前半は暗い、主人公は一方的にのけ者扱い、ショッキングなシーン(グロくはないです)のオンパレードで人によっては耐えられないかもしれない。
しかも、全然主人公変身しないやんという感想が生まれるだろう。
まあ、そこが物語の肝でもあるんだけど…
後半の激熱展開は見もの。信念とは悪とは正義とはをこれでもかと思い知らされる。
というか前半は後半のための布石だと言っていい。
主人公は実質3人だと思ってもらって構わない。それぞれがそれぞれの信念のためにいきる姿はかっこいい。
またどの登場人物にも迷いや葛藤がある、一見冷徹な人にもどこか同情をしてしまうようなシーンは存在する。そういうところにも注目すると面白いかもしれない。(一人だけある意味見方が変わる人もいますが…)
それに加え、「ULTRAMAN」という映画がある、これはネクサス本編にそこそこ内容が絡んでくるのでできればこれを見てから見てほしい。ただ自分はネクサスを見終わってから見たので別に見なくても大丈夫っちゃ大丈夫である。
あと、主題歌がかっこいい。とりあえずかっこいいし、歌詞も本編にピッタリ。なんかMADによく使われているが、たぶんネクサス本編に一番合っていると思う。
最後に、人を選ぶかもしれないが最後まで見てつまらないという人は少ないと思う。それくらいに超好き。
とりあえず主人公が変身をするところまでは見てほしい(鬼)。
”運命”というのは一応伏線的なつもりです…